風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

移住して一番の悩みの種は今住んでいる家が抱える数々の問題

スポンサーリンク

 田舎に移住することになったときに、周りから一番聞かれたのはこの質問です。

 「どんな家に住むの?やっぱり古民家?」

 

残念! 私が今住んでいる家は皆が想像しているような古民家じゃない、築30年くらいの”ただの年季の入った古い家”です。

f:id:aokamizu:20180328222815j:plain

廊下はピカーン、部屋はドヨーン。せっかくの南向きも意味なしの構造。誰だ!この家の設計したやつは。昼間でも電気をつけないと暗いというありさま。

 

そうはいっても、そんなことは序の口です。他にもいろいろ問題のある家でしてねぇ。

 

開かずの間になる寸前の部屋

オーナーさんの大量の荷物置き場として使っている部屋が一室あり、”仮住まい”感がぬぐえません。

 

荷物置き場の部屋は究極の汚部屋…じゃなくて雑多なものであふれ、そこだけ時間が大昔のまま止まった状態。

 

20年以上分のほこりにまみれ、そしてカビくさい。なのに風通しはよくて窓を開けると家中にカビの匂いをまき散らしてくれちゃう。

 

かといって全てを閉め切ってしまう部屋があるのはよくないと謎のスピリチュアル系の人に言われて、中途半端に入り口のふすまを半分開けている状態。

 

スピリチュアルとは全くもって無縁ですが、そう言われちゃうとねぇ…とりあえず言うこと聞いてその通りに。

 

最初の2か月くらいはスピな人の教えにならい中に入ってせっせと窓を開けたりしていたのですが、冬が近づくにつれその部屋には近づかないように。

 

一番奥の部屋だから視界にも入らないし、部屋があったことすら忘れつつあるという。スピ的な感覚もないわ修行も足りないわで己に負けた…

 

どうなってんでしょうね今頃…誰かこっそり住んでても分からないかも。ひいぃぃぃぃ…

 

本当の開かずの扉

浴室の隣に扉付きの収納スペースがありますが、引っ越してきたときにすでにカビだらけ。除去をこころみましたがどうにもできずに挫折して、今では正真正銘の開かずの扉に。

 

遊びに来た子供がうっかり開けないよう紐で取っ手を縛ってるからこれまたなんかの儀式みたいで自分でやっといて怖いしホラーで近づきたくないエリア。

 

湿気だらけの家

f:id:aokamizu:20180329002236j:plain

ほとんどすべてのふすまがこのようなまだら模様状態。実際はもっとはっきりくっきりおどろおどろしい感じです。なんだろう?と思っていたら、多量の湿気を含むとこんな状態になってしまうそうで。

 

台所も湿度がかなり高く、いろんなものが結露でびしょ濡れ。え?雨漏り…?と思うほど。そんなわけでシンク下の収納スペースにも何も入れていません。

 

何よりショックだったのは、子供が使っていたリュックを廊下の押入れにポイっと入れていたら、1カ月もたたないうちに全体的に白いカビがびっしり生えていたこと。

 

湿度がすごいのはもう分かったからこれ以上は勘弁してぇぇぇ…って状態です。たくさんある部屋の押入れにもほぼ何も入れていません。

 

洗面台の下の床が崩落の危機

f:id:aokamizu:20180329095939j:plain

水道は問題なく使えているのですが、このありさま。自分で崩落部分にとりあえずアクリル板をかぶせています。もちろん何も収納せずこちらも開かずの扉の仲間。

 

動物との共存は相手による

部屋の押入れも湿気対策のために開けっぱなしにしたいところですが、部屋の全ての押入れの天井の板が少しズレて外れてるんですよね。

 

なんで…?って思ってたら、以前はどでかいねずみがいっぱい住みついていて、天井裏に薬を置いてたんですって。ネズミムーリー!!!!!

 

今のところ私はねずみに出くわしたこともそれらしき音も聞いたことがないので、完全に駆除されているようでめでたしです。でも万が一に備えて押入れは閉め切ることに。

 

間取りが使いづらい

1階2階と合わせて5DKですが、オーナーさんの荷物の部屋などもあり、実際使っているのは4DKになります。

 

DKで食事をしているのですが、他の部屋とは全くつながりがなく完全に隔離DKに。さほど広くもなく、食事の用意をして食事をするだけの部屋になっています。DKと和室とつながってるとかならよかったんですけどね。

 

家中隙間だらけ

きちんと閉まらない窓もいくつかあります。隙間テープを貼ってはいますが、窓が大量にあるので、追いついていません。

 

虫も入りたい放題、冷気も入りたい放題。この冬の大寒波では、家の中でも氷点下の日々。

 

見て見ぬふりが一番

東京にいたころは狭い賃貸アパート暮らしでしたが、自分が暮らしやすいよう居心地がよくなるよう、それなりに愛着をもって手入れをしたりしていました。

  

今住む家は、障子は全て自分で張替え、畳は業者さんに全て張替えてもらい、入居時に比べればだいぶ過ごしやすくはなりました。

 

でも、色々な個所が手のつけようがなく、気づけば半ばあきらめ気味に見て見ぬふりして過ごしている自分がいます。じゃないと暮らせません。

 

Iターン移住の現実

Uターンであれば身内や知り合いもたくさんいて、住宅に関しては圧倒的に有利です。田舎ではそういうツテがないとなかなかいい物件には出会えません。間に役所が入っていても知らない人に貸したくないというのが所有者の方の心情です。

 

なので、Iターンだと情報収集もままならない状態で”とりあえず移住してみるしかない”というのが現状です。

 

私もこの家は内覧することなく間取りと写真だけで決めて移住してきました。最初から家にこだわりすぎると、いつまでたっても移住できないのである程度は妥協が必要です。

 

とりあえずの住処を確保して、地域になじんでから本当に住みたい住居を整えていくというステップを踏むIターンの方が多いようです。

 

とはいっても自分で建てる甲斐性は私にはないし、子供が高校生とかになってもこの土地にいるかっていうと微妙だし、住み替えたとしてもまた賃貸戸建てかな。開かずの扉がなければもうどこでも…湿気ないとこに行きたい…