風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

家を2軒持つ父に会った時の食費を割り勘にしてくれと言われる(1)

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春休みには、父に会いに父の別荘に子供と一緒に3泊しました。ここで子供の前で初めて父と言い争う事態になってしまいます。

父の経済状況

実家家計貯蓄はずっと父が全て管理をしてきて、母は毎月生活費をもらう形でした。母は父の収入はおろか自分の家に貯蓄がいくらあるのかさえ知らず、『お父さんに全部任せておけば大丈夫だから』という昔ながら?の感覚の人でした。

 

なので、私ももちろん父の経済状況ははっきりとは知りません。でも暮らしぶりや働きぶりを見る限り、父はそこそこお金は持っているのではと思っています。

 

うちにはお金がないと思って育った幼少期

私は社会人になるまで、実家にはお金はないと思っていました。父は食生活と同様に金銭面でもとても厳しい人で、倹約な生活を送っていたからです。

 

父は躾にも厳しかったので、『あれ買って~』『これ欲しい~』などと甘えるような相手ではなく、何かをねだったことは一度もありません。父に何か要求するなど恐れ多いことだったのです。

 

誕生日やクリスマスだけはプレゼントがありましたが、私が欲しいものではなく、通学用の黄色い傘や学校で使うための文房具類や辞書で、なんとなくがっかりした自分を覚えています。それでも『ありがとう!お父さん!』と喜んだ振りをしていました。

 

自分が貧困になっても父は頼る相手ではない

子供が産まれてすぐ元夫が帰ってこず生活費ももらえず、困窮状態になったこともありましたが、もちろん実家に助けを求めたことは一度もありません。助けてもらおうという発想すらありませんでした。

 

状況を薄々知っていただろう父も私に手を差し伸べることは一切ありませんでしたし、きっと男親はそういうものでしょうし、そもそも父に何かを期待をしたことはないので、全て自力でなんとかするしかないと当然のように思っていました。

 

父のお金は父だけのお金であって、父がお金持ちであろうとなかろうと、私には全く関係のないことだとずっと思って今までやってきました。

 

私の収入も少しは安定し、子供を父に会わせるために飛行機を使って帰省するときももちろん全額自腹です。子供が有料の歳になってからは往復6万以上かかりましたが、『子供の為の必要経費』と思ってなんとか捻出していました。

 

子供のおかげで父に変化が訪れる

そんな父に変化が見えたのは、母が亡くなって2年ほどたってからです。

 

『帰省のための交通費は出せないけれど、実家に遊びに来た時の食費は全部だしてあげるから』

 

今までなら考えられない発言です。信じられませんでした。あの父が、食費を出してくれるというのは快挙としかいいようがありません。それもこれも孫の力なのでしょう。

 

そういうわけで、帰省したときの食費だけは父に甘えるようになりました。といってもそのころは1年に1回で3日間くらいです。

 

父の別荘では外食がメイン 

去年移住してからは、父の別荘に近くなったので1年に3回くらいは会えるように。今回の春休みは3泊でしたが、1日目は夕方に到着して、4日目は8時半には出発で、外出の予定もあったので実際の滞在時間は多くはありません。

 

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庭に咲いていたブルーベリーの花、だそうです。桜に見えるのは私だけ?

 

別荘にある調理器具はオーブンレンジと湯沸かしポットのみなので、ほぼ外食になります。もっと長期に滞在するのなら、私の家の調理器具や調味料一式を車に積んで持っていくこともできますが、短い滞在時間のためにそれも面倒なのでしませんでした。

 

1日目の夕食 子供と私はそれぞれ900円くらいの定食

2日目の昼食 子供と私はそれぞれ700円くらいの定食。

2日目の夕食 子供と私で量り売りのお惣菜を合わせて900円分くらい。

3日目の昼食 子供と私はそれぞれ1000円くらいの定食

3日目の夕食 子供と私で量り売りのお惣菜を合わせて1500円分くらい。

 

毎食後に、父には感謝の言葉を伝えていました。当然のことだと思ったことはありません。

 

朝食は初日にお餅とバナナとインスタントのお味噌汁、お豆腐を買って、子供はそれを食べて、私はいつものように朝食抜きでした。

 

朝食用の食材は『会う頻度が増えたし悪いかな』と思って私が自分で支払いをすると、「食費は僕が出すからいいって言ったじゃない」と父が言ったのです。なので、その後の食費は甘えることに。

 

それが、最終日のお惣菜購入で事態は一変します。

 

無神経すぎる言葉 

大型スーパーでの量り売りのお惣菜は、パック詰めした後に量りにのせたら自動計算されて値札シールがでてくるようになっています。

 

2日目の夕食分のお惣菜は感覚がよく分からず、結果として全然足りませんでした。なんせ食べ盛りの9歳ですから。

 

なので最終日となる3日目の夕食分のお惣菜は多めにパックに詰めてから量ったところ、2人で1500円に。

 

それを知った父。

 

「え?!僕は268円なのに!1500円なんて外食と一緒じゃない!」

 

冗談ぽく言いながらも目は全然笑ってません。

 

よっぽど納得がいかなったのか、レジの後にもこんなことを。

 

「こんなにお金がかかるんだったらこれからは会う回数を減らしてもらわないとね。」

 

これをよりにもよって、じーちゃんのことが大好きでじーちゃんに会うのをいつも楽しみにしている子供の前で言ったのです。それを聞いた子供はスーパーで号泣しだしてしまいました。ワンワン泣く子供を必死でなぐさめる私。

 

小4になる子供が本気で号泣しているのですから、周りのお客さん達もどうした?!どうした?!とびっくりしています。

 

「違うよ。じーちゃんは冗談で言ってるだけだからね。本気じゃないからね。大丈夫だよ。大丈夫大丈夫。」

 

咄嗟のことに、私も全然頭が回らずうまい言葉が思い浮かびません。当の父は『なんで泣いてるの?』とさっぱり分かっていません。

 

私「じーちゃんが会う回数を減らすとかいうから本気にして泣いてるの。」

 

父「いや、〇〇(子供の名前)だけならいつでもウェルカムなんだよ。」

 

・・・。全然フォローになってないというか、私がいらんてことですか。

 

私「ちょっと高くなっちゃったから」

 

そういって父に千円を渡そうとすると、「いらないいらない」と拒否。

 

じゃあなんであんなこと言うんだよ!という言葉は飲み込みました。

 

そのあと、翌日父と別れたあとのランチ用のパンを買いにスーパー内のパン屋さんへ。ここで父の朝食用のパンも1個(でいいと言うので)私が購入。ついでに言うなら初日に8個入りのお饅頭を私が購入して、父にも2個あげています。

 

私は千円を父に渡そうとした。父はこれを拒否した。私たちのお惣菜が予想以上に高くて思わず愚痴りたくなってしまっただけかなと。あんなことを子供の前で言うべきことではないけれど、これでこの話は終わりだと思っていました。

 

いつまでもしつこい父

家に戻ってから、父と子供は先にお風呂へ。2人の時間を過ごして子供が気持ちを癒されているといいなあと願いながら、そのあと私が一人でお風呂へ。私がお風呂からあがると、ダイニングから子供と父の話声が聞こえてきます。

 

父「僕は268円なのに、1500円なんて信じられない。私よりも1人3倍以上も高いなんて。」

 

子供「まぁまぁ!もういいじゃん!じーちゃんたらもう~」

 

・・・。まだ言ってる!しつこい!!しつこすぎる!!!だいたいじーちゃんなんだから食べる量も少ないわけで、そりゃ268円でおさまるでしょうよ。

 

子供はものすごく食べるんです。まさに食べ盛りなんです。父だって子供の食べっぷりを見て知っているはず。今さら食べる量を比べられても困ります。

 

それでも気をとりなおして、私もダイニングへと向かいました。まさかその後に父と言い争うことになるとは思いもせずに。

 

(思った以上に長くなってしまい、完結できませんでした。次回に続きます。ごめんなさい。)

aokamizu.hatenablog.com