風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

40代で初めて車の免許をとりに教習所へ(3)技能初日での試練

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「車の運転に運動神経って関係ないよね?」運動音痴な40代、教習所の技能が始まる前に念のため友達に聞いてみました。

 

「いや、あるでしょ。」あっさりと絶望的な答えをしてくれる運転歴20年以上のベテランドライバーの友達。

 

そんなこと言われちゃったら、ただでさえ気が重い技能が恐怖でしかありません。大丈夫大丈夫。運動音痴の人だって普通に運転できてるはず。そう自分に言い聞かせながらガクガクドキドキの心を静めて、初乗車のため名前を呼ばれるのを教習所のロビーで待ちました。

 

乗車の待ち時間での驚きの光景

えーと、まずは車の前後に障害物がないか確認してから、後ろから車がきてないのを確かめて、運転席に座る。そしたらえーと、座席を合わせてー・・教本を広げて予習に余念のない私。

 

ふと周りを見渡すと、私と同じように名前を呼ばれるのをロビーで待つたくさんの若者たち。ロビーに設置されているテレビを見てる人。スマホをいじってる人。え?教本見てるの私だけじゃん!

 

みんなそんな余裕なの?ペーパーなんて見てらんねーって感じなの?全部頭に入ってんの??こっちはエンジンかける前の段階から危ういというのに?!

 

いやいや若者たちと自分を比べてはいけない。フレッシュな気持ちは同じでも、身体能力はまるっきり違うのだから。しかも私は運動音痴。周りとの温度差を嘆いている場合ではない。教本に集中しよう。

 

当たり前だけどゴーカートとは違う 

いよいよチャイムが鳴り、次々と名前が呼ばれます。

 

「〇〇さーん(私の名前)」キャーーーー!!!!と心の中で叫びながら顔はクールを決めこむ私。「今日はよろしくお願いします。」と頭をさげ、教官と車に向かいました。

 

まずは教官が運転席で私は助手席へ。所内をゆっくりぐるぐる。

 

「まあ初日だし、こんな感じで気楽に運転してみてね。」

 

優しそうなおじさん教官は笑顔で言いました。

 

「こんな感じがどんな感じか分からない」とも言えず能面がはりついたような顔で「はい。」とだけ返事する私。

 

とうとう私が運転席に座る時間がやってきました。さっき教本で予習したことなんて全部ふっとんで心臓バクバク。えーと、何やるんだっけ?どうしたいいんだっけ?もうやだよ~怖いよ~帰りたいよ~運転なんてしたくないよ~涙

 

自分がここまで情けないとは!というくらい弱気モード全開に。とりあえず運転席に座った私は、真顔で教官に言いました。

 

「怖くて運転できる気がしません。」

 

教官、爆笑。

 

いやいや、私、本気の告白なんですけど。教官、お腹抱えて笑っています。そりゃそうですよね。技能で「運転できません」って言われてもって感じですよね。

 

そこまで笑い飛ばされると、なんだかこっちも笑えてきます(単純)。おかげで私の倒れる寸前だった緊張はだいぶやわらぎました。あとから思うと、私の緊張をほぐすための教官の優しさだったのかもしれません。

 

その後、なんとかかんとか発進させて所内をグルグルしてみましたが、全くコツもつかめず、車体感覚など一切感じられず、ただただ「怖かった」という印象だけで技能初日を終えました。正直、もう乗りたくないとすら思うほどでした。

 

後日、このことを会社の先輩に話してみました。

 

「え?所内でしょ?私めっちゃ楽しかったよ~ゴーカート感覚で。隣に教官も座ってるから安心だし、楽しかった記憶しかない~」

 

そうなの?みんなそうなの?

 

私にはとてもゴーカート感覚のように楽しむことなんてできない。路上を運転するなんて想像もできない。やっぱり運転向いてないんだ。しくしく。

 

なんてやってる場合じゃないので、恐怖を克服するために、とにかく予習復習、Youtubeでイメージトレーニングを始めることにしました。

 

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