風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

文科省が置き勉を認めるよう全国に通知へ。今の子は軟弱という問題ではない。

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ようやく文科省も重い腰を上げましたね。学校にやんわり訴えてもスルーされていたのでほんと待ちに待ってました。

 

昨日は西日本ではかなりの台風被害があったようですね。私の住むエリアは台風の影響は全くなかったのですが、夜ネットニュースを見てびっくりしてすぐに大阪の友達に安否確認しました。友達に怪我はありませんでしたが、彼女の車の窓ガラスほぼ全面が割れてしまったようです。家屋の屋根や看板が吹き飛び、宙に舞い、今まで見たことのない光景だったそうで本当に怖かったと・・。西日本の皆様ができるだけ早く日常の生活が取り戻せることをお祈りしています。

 

今の小学生が背負う現実 

置き勉、とは宿題で使わない教科書等を家に持ち帰らずに学校に置いておくという意味になります。

 

そもそも家では使わない教科書を一旦家に持ち帰って、また翌日学校に持って行くって、どんだけ非効率なんでしょう。

 

今の小学生が背負うランドセルの重たさは異常だと思います。総重量は平均7㎏からひどいケースだと10㎏近くになる場合も。

 

うちの子供のランドセルも非常事態レベルの重さ。持ってみるとこれはもう体に負担どころの話ではなく骨への悪影響も懸念されるほどです。

 

そしてこれに水筒やプールバッグや習字セットなどのオプションも追加されると苦役のような通学になります。

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     ピカピカの1年生だった子供。まさかこのランドセルが想像以上の重荷になろうとは

 

学校に相談してみた結果

今の学校が置き勉OKなのか確認していなかったけれど、ランドセルのあまりの重さに子供に使わない教科書を置いてくるよう伝えました。

 

すると3日目に、「教科書は全部持って帰ってくださいって先生に言われた~」とまたもずっしりと重たいランドセルを背負って帰ってきました。

 

そこで子供に確認。

 

私「どうして学校に置いてちゃだめなのかな~」

子供「どうしてですか?って先生に聞いたら、『どうしてもです。決まりです。』って言ってた。」

 

それは答えになってないんですけどね。う~ん。どうしてもです。決まりです。でシャットアウトする先生って結構いますよね。先生自身どうしてか分かってないのかな~とちょっとがっかりします。

 

うちの学校は児童が下校したら全教室に鍵をかけるので盗難等の恐れもない、さらに少人数の為ロッカーは余り放題なので置き場所に問題もないと思うんですがね。

 

そこで参観日の時に私からもお願いしてみました。

 

私「子供の荷物がすごく重くて学校に置いて帰ってはだめなんでしょうか?」

先生「そうですよね~重いですよね~でも持ち帰るっていうルールになっているので。」

 

ここでもやはり”ルール”という便利な言葉で明確な理由は告げられず。小心者の私は即引き下がって退散終了完敗ちーん。

 

昔と何が変わったのか

どうしてこんなに重くなってしまったのか。それは「脱ゆとり」に方向転換した学習指導要領の改訂が大きな原因のようですね。ほんと極端すぎる。

 

 2017年の「教科書発行の現状と課題」(一般社団法人教科書協会)によると、学習指導要領で教える内容が大幅に増えたことで、質・量ともにボリュームが増したそうです。

 

小学校の教科書の平均ページ数の合計は、2002年の3090ページから2015年の4896ページと約35%も増加。さらに教科書のサイズ自体もB5からA4と大きくなっています。

 

ドリルなどの副教材の量も増えていて、うちの子供が通う学校の場合、算数だけでも教科書、ノート、ドリル、問題集、ショートテスト演習と6冊の教材を毎日持って行っています。1教科に6冊の教材ってどんだけ。

 

昔と今を比べるのをやめよう

私の時代に比べて小学生が背負う荷物が増えているのは明らかなのです。それでも『ランドセルごときで重いなんて最近の子は軟弱だ』と言う人もいます。

 

それって、『昔はクーラーなどないのが当たり前。クーラーのある教室で勉強すると忍耐力が育たない』という根性論を説く人と共通するものを感じます。

 

一部分だけを切り取って昔と今を比べても意味がないと思います。今の時代を生きている目の前の子供をよく見てほしいと思います。

 

まとめ

ようやく重すぎるランドセルから解放されます。が、通知は「現時点で、内容も時期も未定」とのことで、早急な対応をお願いしたいものです。子供の成長は待ってくれないですからね。