毎朝毎朝「おなか痛い…」と言いながら少しの朝食を口にして登校する子供。牛乳残してもおかわりできるシステムにさえしてくれたら、と本気で思うくらい私はアホでした。
思った以上に大変だったぜ小学1年生シリーズ第三弾です。第一弾はこちら~。
担任からの電話
担「お子さんの腹痛のことなんですけど、学校でもたびたび腹痛を訴えて今もまだ保健室に行くことが多い状況です。」
私「ご迷惑をおかけしていて申し訳ありません…」
担「それで、本当に原因が牛乳だけなのかお子さんに今日別室に呼んでゆっくりお話ししてみました。最初は他に思い当たらないようで『分からない』と答えていたんですが、ちょっと気になることがあって『お友達に何か嫌なことをされてる?』と聞いてみたら固まってしまって。」
私「えっ…」
担「しばらくは話そうとしなかったんですが、少しずつお話ししてくれました。隣の子(以下A君)が毎日足を蹴ったりおなかをパンチしてくると。『やめて』って言ってもやめてくれないと。」
私「ええええっ!は、初耳です…」
担「はい、私もそれは全然気づいてなくて…私のいない休憩時間や体育で並ぶときにA君がお子さんの前になるので振り向いておなかをパンチされていたようで。それで、A君も呼んで直接聞いたところ、A君がお子さんを蹴ったりパンチしてしまっていたと認めまして…なぜそんなことをしたのか聞いたら『話しかけたいけどどうしたらいいか分からなくて蹴っちゃった』ということで…私から『それは絶対にしてはいけないこと』だと指導しました。最後にはA君がお子さんに謝って、お子さんが許してくれて、『二人は友達ですか?』と聞いたら二人とも『はい、友達です』と握手して解決することができました。」
私「そ、そうですか…私、全然知らなくて…すみません、ありがとうございます。」
担「いえ、私も授業で隣同士でペアを組んで学習するときにA君と一緒だとお子さんの表情がすごく暗くて気になってはいたんです。でもまさか手を出されてたとは気づいてあげれなくて本当に申し訳ございません。今後も2人の様子を注意して見ていくつもりですので、もし何かあったらまた連絡させていただきます。」
子供との会話
母「今日先生から電話があってA君とのこと聞いたよ。」
子「あ、うん。」
母「私が友達とのこと聞いた時『何もない』って言ってたのに…なんで私に言わんかったん?」
子「う~ん…分かんない…」
母「……ずっと辛かったなぁ…」
子「うん。すごく痛かった。やめてって言ってもやめてくれないし、足も先生が見てないときにガンガン蹴ってくるしおなかも本気でパンチしてくるからすごく痛くなるしちょっと涙出たりした。」
母「それは痛いね…なんでA君はそんなことをしたんだろう。」
子「僕に喋りかけたいけどどうしたらいいか分からなかったんだって。」
母「う~ん、A君は友達になりたかったのかなぁ。」
子「でもそれっておかしいよね。友達になりたいなら『お友達になって』って口で言えばいいのに、蹴ったりパンチするなんてすごくおかしいよ。」
母「そ、そうだね。その通りだと思う。お母さんもおかしいと思う。絶対やっちゃいけないことだよね。それじゃお友達にはなれないもんね。あなたはずっと辛い思いしてたんだもんね。」
子「うん…」
母「急にお友達だからって無理に仲良くする必要はないと思うよ。ただ話しかけられたらそれには答えよう。それで少しずつお話しできて一緒に遊べるようなれば自然とお友達になってるんだから。」
子「うん、そうする。」
母「それにしてもなんで先生にも言わなかったの?」
子「先生は休み時間は教室にいないし、いても忙しそうだし、チャイムが鳴ったらお喋りをやめないといけないから先生に話しかけちゃだめなんだもん。」
母「…じゃあ、帰りとかは?」
子「帰りは学童に行く子はすぐに玄関に集合しないと皆で出発できないからそんな時間ないよ。」
母「そっかぁ~…ずっと1人でしんどかったね。気づいてあげられなくてごめんね。これからはそういうことをされたり嫌なこと言われたら絶対教えてね。それは言っていいことなんだからね。そのときは二人でどうしたらいいか考えよう。」
子「うん、わかった!」
雪遊び三昧!
許すことが美徳
先生は ”解決して2人はお友達” と締めくくって子供もそれを受け入れたという認識だけれども、子供は納得していたわけではないことがはっきりしました。
そもそもまだ友達にもなっていない子から毎日蹴ったりパンチされ続けてきて、先生に発覚したことで『ごめんね、友達になりたかったんだ』って言われて、『いいよ』からの『はい、今日から2人は友達』って無理ありすぎじゃね…?と私も思うわけで。
でも日本の風潮として、『ごめんね』と言われたら必ず『いいよ』と返して仲良しこよしっていうシステムが保育園時代から刷り込まれてるんですよね。なんかもうそうしないやつは ”悪” くらいの強固なシステム。
子供も例外ではなく…納得は全然してないけどそのシステムにのっとり、先生の期待通りに『ごめんね』『いいよ』でお友達、っていう展開を受け入れるしか選択肢はなかったんだろうなって思うとこれまた母としてはすごく胸が痛かったんだけど…
でも、先生が子供のことを気にかけてくれて話をしてくれたおかげで今回のことが発覚したわけだから、このことは今でもすごく感謝してます。誰も知らないままになってたらって思うとほんとに心底ゾッとする…
やれやれ。これで一件落着~ハッピーハッピー!と思いきや、これが腹痛の原因のひとつであったことには違いないんだけどこれが全てではなかったという。
そんなわけでまだ続きます。