風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

小学1年生。腹痛と保健室通いの代わりに家での人格が変貌するの巻(3)

スポンサーリンク

マイペースすぎるうちの子供に時間内に終わらせるよう指導していると先生から聞かされた個人面談。家での子供の言動が腑に落ちるような気がしました。

 

 子供は現在は学校大好きな小学4年生です。そんな子供も小学1年生になりたての頃は大変だったわ~っていう振り返りを記事にしています。

www.aokamiz.com

 

子供との会話

母「学校の図工とか時間は足りてるの?」

子「いや、全然足りないよ。」

母「じゃあどうしてるの?」

子「途中までしかできてないところで出すか、もう最後は諦めて適当にババッて作っちゃうか。」

母「それであなたは平気?」

子「平気じゃないよ。すごく嫌だよ。本当に作りたいものが作れないんだもん。だからそういうのが飾られるのもすごく嫌だ。見るたびに嫌な気持ちになる。」

母「そうだよね。あなたは自分が納得がいくまですごく時間をかけて丁寧な作品を作るもんね。学校の図工の時間内に全てを終わらせるのは難しいよね。」

子「でもしかたないんだ。だって学校のルールだもん。ルールは守らなきゃいけないんだよ。だから時間内に終わらせないといけないんだ。」

母「それは先生に言われたの?」

子「うん。小学生になったら今までとは違ってたくさん我慢しないといけないって。」

母「それってあなただけ言われたの?」

子「ううん、皆にだよ。校長先生が言ったの。」

母「え?校長先生?それいつの話?」

子「入学式だよ。今までよりお友達が増えるから嫌なこともあるかもしれないけど我慢しましょうって。授業とか大変でも疲れても我慢しましょうって。あと時間も守りましょうって。」

母「入学式?!(このとき夏休み前)私も入学式言ってたけど全然覚えてないわ…」

子「だからね、頑張って我慢するの。」

母「頑張って我慢してたんだ…じゃあ、大丈夫って言ってたけどほんとはすごく疲れてるの?」

子「うん…」

母「なんで言わなかったの?」

子「だって我慢しないといけないから言っちゃいけないってずっと思ってたんだもん。」

母「家では我慢しなくていいんだよ。疲れたら疲れたー!って言っていいんだよ。家で頑張らなくていいの。大丈夫だから。」

子「うん…」

母「今まで辛かったよね。全然気づいてあげられなくてごめんね。」

 

不調の原因

子供は入学以来4か月、頑張って我慢していたようです。入学早々に起きた隣の席のA君からの暴力ももしかしたら我慢しないといけないと思っていたのかも。

 

それにしても「疲れた」「しんどい」といった学校生活に対する弱音も吐いてはいけないと思っていたとは。

 

ようやく腹痛と保健室通いの本当の原因が見えた気がしました。我慢して吐き出さないから、腹痛という形で表れてしまったんだろうな。

 

我慢してるのなら保健室通いも我慢できるのでは、と一見子供の行動は矛盾しているようにも見えました。

 

けれど、小学1年生の子供にとっては体調が悪くなって保健室に行くことは真っ当な理由があってのことであり、校長先生が言うところの「我慢」には当てはまらない行動だったんでしょう。

 

子供のなかでは先生や校長先生の言う通りに頑張って我慢し続けていて、まさかそれが腹痛や保健室通いにつながっていたなんて小学1年生の子供が気づくはずもなく。

 

だから「なんでおなか痛いの?」「なんで保健室行くの?」っていうような質問に子供は「分からない」と答えるしかなかったのでしょう。

f:id:aokamizu:20190306132309j:plain

今日の家窓から 

 

子供の性質

先生や校長先生の話を一言一句聞き逃さないほどある意味深刻に受け止めて、がんじがらめになってしまっていた子供。

 

要は ”真面目すぎる” っていうことですね。先生の言うことは絶対。ルールは絶対。守らなきゃと自分を追い込んでいく。

 

加えて、敏感すぎてストレスにも弱い。同じストレスを与えられたとしても受けるダメージが他の子よりも強い。それをうまく発散できないで蓄積されていく。精神的に限界がきて体や心に不調をきたす。

 

小さい頃から ”とても敏感で慎重派” だと色んな人に言われて保育園でもそうで、母親の私がそんなことは一番分かっていたはずなのに。

 

それなのに4か月間も子供の苦しみに気づかないまま紐解けられないまま腹立たしくさえ思ったりして。

 

なんてことだ。そりゃ解決もしないわ。目先のことにばかりとらわれて対応してたんだもん。子供の性質が全然見えてなかったわ。全然間違ってたわ。

 

ようやく自分の対応の誤りに気付いた私。そこからまず始めたことは、家での生活全般を根こそぎ見直すことでした。

 

続きます。