風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

40代で初めて車の免許をとりに教習所へ(1)受付での試練

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「そうだ、免許を取りに行こう。」

 

なんだか懐かしいフレーズですね。実際はそんなふんわりした気持ちではなく、「絶対、なにがなんでもどんなことしても免許を取らねば!」という並々ならぬ闘志を燃やして、教習所デビューをしました。つい昨年のお話です。

 

教習所デビューのワケ

田舎に移住→車必須。田舎で住みたいなら当然持ってますよね?という運転免許。私は持ってなかったんです。免許がとれなきゃ移住もできないという切羽詰まった状態。

 

「一生車は乗らない」と思うほど運転なんて怖くてできないと思っていたし、高校卒業後は公共交通が充実した都市に住んでいたので車も必要ありませんでした。

 

「いつかいるかもしれないしとりあえず取っておこう」という選択肢はなかった私。40代突入後にそのまさかがやってくることになるとは思いもしませんでした。しかも大都会、東京で。

 

口裏合わせのできていない教習所の受付のお姉さん

教習所の申込みの際に思わず聞いてしまったこと。

 

「あの、やっぱり40代で初めて免許とるのって年齢的に厳しいですか?免許とれなかった人とかいます?単位すごい落としちゃったりします?」

 

並々ならぬ闘志で申込みに行っておいて、こんなおバカな質問をしてしまうほど急に弱気になる私。

 

なぜって。時期的に高校卒業を控えた学生、さらには大学生でごった返し、右も左も娘息子のようなフレッシュすぎる若者たちばかり。雰囲気はまるで予備校。完全に場違いな私。

 

技能・各検定・補習教習の追加料金もいらないよというオプションも23歳までとか30歳まで。これは「30歳超えると追加しまくりでオプションにできない」ということかしらと、さらに闘志がしぼむ私。

 

受付のお姉さんAは笑顔で答えました。


「自分から自信がなくなってやめてしまうことはありますが、通い続けてさえいれば必ずとれると思います。やはり50代60代になると、技能で落とすこともあったりしますが、40代でしたらまだ大丈夫だとは思いますよ。実際運転してみないと分かりませんが」

 

上手な回答です。「通い続ける」をサラリと述べて、最後にはちゃんと保険もかけるお姉さんA。

 

すると、ななめ前で申込みをしている10代らしき娘さんのお母さまが受付のお姉さんBにこんな質問をしているのが聞こえました。

 

「補修とか追加とか大丈夫でしょうか?結構単位を落としたりします?」

 

受付のお姉さんBは笑顔で答えました。

 

 「40代とかになると、やはり技能とかで落とすこともあったりしますが、10代でしたら全然大丈夫ですよ~!」 

 

 !!!!!

 

絶対聞こえてるはずの受付のお姉さんAは笑顔の顔を崩さず、流れるように今後のスケジュールについて説明を始めました。

 

そうよね、そうですよね。「大丈夫でしょうか?」っていう弱気な質問も受付でも想定済みなのでしょうが、あくまで10代20代の若者対象の口裏合わせはあっても、40代が紛れ込むとはあまり想定してなかったのでしょう。

 

そう考えると、とっさに「50代60代になると」と回答したお姉さんA。受付の鏡ですね。よくよく考えると40代も50代もさほど変わらない域。なんの気休めにもならないんだけど、それがお姉さんAの精一杯の優しさだったでしょう。

 

いつまでも弱気になってられません。ガタガタ言わずにやるしかない。もう自分を信じるしかないと思い、とうとう契約書にサインをしました。

 

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