風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

小学1年生。腹痛と保健室通いの代わりに家での人格が変貌するの巻(2)

スポンサーリンク

保健室通いにピリオドが打たれてやれやれと思っていたら、家での人格が変貌した小学1年生の子供。原因もはっきりせずにどう対応すればいいのか分からずに困惑していたけれど、1学期の終わりにある学校の個人面談で原因が見えてきました。

 

子供は現在は学校大好きな小学4年生です。そんな子供も小学1年生になりたての頃は大変だったわ~っていう振り返りを記事にしています。

www.aokamiz.com

 

個人面談での担任の先生からの話(一部抜粋)

担「お子さんはクラスの中で誰よりも真剣に私の話を聞いてくれるんです。私が教室に入ると最初に目が合うのがいつもお子さんなんですよ。さっと早く席について、顔を私の方にまっすぐ向けて黙って私が話し出すのを待ってます。その姿はみんなのお手本になっています。」

私「えっ?あ、そ、そうなんですね…なんだか家とは全然違うのでびっくりです…」

担「授業態度もとても真面目ですよ。ただ…」

私「ただ?!」

担「お子さんは何をするにもとても丁寧で、特に図工ではものすごく丁寧に作品作りをしていて。それは本当に素晴らしいことなんですが、丁寧すぎていつも時間内に終わることができないんですね。」

私「そ、そうですか…すみません…うちの子すごくマイペースですし、とにかく行動もスローなんですよね…」

担「そうですね、すごくマイペースですね。それはいいことなんですが、もう少しスピードアップできるよう時間内に作業が終わるようこちらも指導していて、お子さんも最近は時間を意識するようになって、早く終わらせようと頑張っています。引き続きこの調子で時間内に終わらせるということを目標に頑張ってもらいたいです。」

私「ご迷惑をおかけしてすみません。よろしくお願いします。」

 

その他では友達関係は良好で学習面でも特に問題もなく(まだ1年1学期だしね)、個人面談は終了となりました。

 

 初めての個人面談で、私もそれなりに緊張もしていたし学校での子供の様子を聞くだけで精一杯だったんですよね。

 

家での様子もチラ~とは話したと思うんだけど(そこは全く記憶なし)、次に控えてる保護者もいたし時間制限もあるしでそこまで話すこともできず学校をあとにしました。

f:id:aokamizu:20190219131910j:plain

雨で雪があとかたもなく…

 

参観日で見た子供もマイペースすぎた

家に戻って、1学期にあった参観日のことを思い出しました。それは確か国語の時間でした。

 

ある物語について勉強して、その後は物語に出てくるなんかと関連して各々で画用紙にちぎった折り紙を好きなように貼り付けてなんかを書き込んで(覚えてない)作品を作りましょうっていう流れ。

 

先生の説明が長々と続いて、さて作りましょう!と言ってから終業までは残り10分ちょい。いやいや無理じゃね?と心の中で密かに思う私。

 

でもね30人もいれば十人十色。みんな違ってみんないい。なもんで、バババッって大きく折り紙をちぎってペペペッて貼ってガガガッて書いて5分くらいで終わっちゃう子もいるわけで。

 

「みんな急いでください~もう時間がないですよ~!」という先生の呼びかけで一生懸命仕上げようとする子供たち。

 

「チャイムなるまでに全員貼るところまで終わらせてくださいね~!」という先生の呼びかけで慌てて貼りだす子供たち。

 

うちの子は、、、ええっ!この時点でもまだ折り紙ちぎってるぅぅぅ!…それはそれは細かく細かく…とても一生懸命に…周りも時間も全然気にしてない…う~ん、どうなんだ~これは~とハラハラしながら後ろで見守る私。

 

「はい、やめてくださ~い!そこまででいいので各自自分の作品を前に持ってきてくださ~い!」という先生の呼びかけで続々と前に提出しに行く子供たち。

 

うちの子は、、、この時点でようやく貼りだすという…でもタイムアップに諦めて画用紙の上にちぎった折り紙をのせて提出しに行きました。全部貼れてないから何度もフワリフワリと折り紙を落としては拾いながら…

 

他に全部貼りきれてない子もほんのわずかながらいました。が、圧倒的にうちの子が貼れてないわけで。

 

今まで誰かと比べることもしなかったし、その必要はないと思っていたけれど、その参観日の光景を見て、あらうちの子って思った以上にマイペースなのね…大丈夫かな??と少し心配にはなりました。

 

参観日の夜に子供になんでずっとちぎってたのか聞いてみました。

 

子「小さい折り紙を貼りたかったんだ。大きいのじゃ作れないんだもん。あーでこうでこんな風にしたかったの!」

母「そっかぁ~でも残り10分だったからそれは難しかったね。」

子「うん。僕いつも時間が全然足りないんだよね~」

母「まぁね~10分じゃ私も足りないって思ったけどね。」

 

子供にはちゃんと考えがあってこだわりのようなものもあって。画一的に「ちぎって貼って書きましょう!」と言っても30人も子供がいれば取り組み方も千差万別なわけで。

 

この場合は早けりゃいいということでもない気もして、私も「もっと早く」という気にはなれず。

 

でも学校という組織に属す限り、そのシステムに自分を合わせることもまた必要なわけだから「学校がおかしい。あなたはそのままでいい」と言うわけにいかず。

 

難しいな~と思いつつ、この時は子供が自分が遅いことで泣いてたり悲しそうにはしていなかったのでそこまで問題視はしてなかったんですね。要はうやむやにしてしまったというか。

 

でも個人面談での先生の話から、”時間内に終わらせる” というのは思っていた以上に子供を追い詰めていたんではないだろうか、それが保健室通いや家での変貌ぶりにつながったんじゃないだろうかと考え、子供とちゃんと話をすることにしました。

 

そして、面談で先生に言われた「先生の話をよく聞く」というのも一見いいことのようで、これもまた子供自身を追い詰める原因のひとつにもなっていたことが子供との話で分かったのです。

 

続きます。

www.aokamiz.com