うちの子供は昔からよく食べます。もりもり食べます。食事を出せば放っておいても食べます。食べるのが大好きなんです。(標準体重ですよ)
子供が保育園児のころは、「たくさん食べて偉いね。いい子だね」と周りからよく言われました。たくさん食べるっていいこと、と最初は私も漠然と思っていました。
でも「好きで食べててなんで偉いの?」と思うように。
子供の少食に悩むママ
子供の食が細くて悩んでいるというママ、私の周りにも結構いました。いつも完食できなくて年長になってもママが途中から食べさせてあげたり、毎日食べさせるのが大変で食事の時間がストレスになるというママまで。
少食のお友達と一緒にごはんを食べたりすると、もりもり食べる私の子供の隣で、少食のお友達はなかなか食が進みません。
ママが一生懸命食べさせようとしますが、お皿の上の料理はなかなか減りません。もりもり食べる私の子供を見て、「ほらみてごらん、〇〇くんはもうこんなに食べてるよ。偉いよね。」と、自分の子供にもっと食べるよう促します。
こういうやりとり、年少、年中あたりからほんとによくありました。私は子供が食べなくて困ったことも悩んだこともないので、そのママのつらい気持ちをちゃんと分かってあげることはできません。
ましてや少食に対してなんの知識もないので軽々しい発言をしたりアドバイスもできません。
でも、たくさん食べる私の子供を褒めることで、少食の自分の子供に食べさせようとしてもその子は傷つくだけなんじゃないのかなと思って、こう返すようにしていました。
「うちの子供は頑張って無理して食べてるんじゃなくて、食べたいから食べてるんだよ。ごはんを食べるのが好きで食べてるんだから偉いとかじゃないよ。」
少しでも食べて栄養をとってほしい母親の気持ち。食べられるのに食べないのではなくて本当に食が進まなくて食べられない子供の気持ち。
もし私の子供が少食だったら同じように悩んだと思います。放っていおいてもたくさん食べる子供っていいなって思ったと思います。
でもたくさん食べるから偉い、というのはやっぱり違うと思います。
たくさん食べるのが偉いと子供も勘違い
他にも色んな人に「たくさん食べて偉いね」とよく言われました。私の姉にも。。
そう言われ続けると、子供もなんだかドヤ顔で食べるようになり、「こんなに食べる僕、すごいでしょ」オーラを出すように。
これはいかんと、子供にも釘をさしたことがありました。
「お友達よりもたくさん食べるからって、お友達より偉いってことじゃないからね。いたくさん食べるから偉い。ちょっとしか食べないから偉くない。じゃないからね。偉いことと食べる量は関係ないから。その人によって食べる量って違うの。ただそれだけだからね。」
たくさん食べるか食べないかは育て方も関係ないし、努力や頑張りも全く関係ありません。たまたまたくさん食べる体で生まれてきたかそうでないかの違いだけ。そんなことで子供に勘違いしてほしくありませんでした。
ただの「たくさん食べる人」です
子供の数だけ食べられる量も違います。食べられる量って、足の大きさと同じように選ぶことのできないカテゴリーだと思います。足が大きくて偉いね、なんて言いません。たくさん食べるからって偉くもないしいい子でもありません。
今日ももりもり食べる子供を見て、「ほんとよくそんなに食べられるよね・・」とつぶやく母なのでした。