風のある暮らし

東京から見知らぬ田舎へ。更年期の母ひとり、思春期の子ひとり(中学男子)の暮らし。

田舎と東京のお盆休みの違いと父とのその後

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田舎で迎える初めてのお盆休み東京との違いがはっきりと見てとれました。

 

東京でのお盆休み

お盆休みというより、会社の長期休暇、つまりは普通の連休と一緒だよね、といった印象でした。

 

私の周りも皆ワーキングマザーで、お盆は普通に出勤で他の日に夏休みを取るという人もいたし、学童も山の日以外お盆期間中も普通に稼働していたから特別感が全くなかったのかも。

 

さらに、私が住んでいたエリアは都内でありながら地元っ子が多かったりするので子供たちだけ田舎のおじいちゃんおばあちゃんちに行く子も少数だった印象です。

 

都内のお墓参りに身内が集まって行く人もチラホラいましたが、だいたいが日帰りでサクっと終わっていたようです。

 

私はお盆期間中が会社の夏休みになっていたので”お盆休み”だったわけですが、友達と海に行ったりキャンプ行ったり、子供と二人ででかけたり、子供だけボーイスカウトのキャンプだったりで「帰省して墓参り」とか一切なかったんですよね。長期休暇といっても4日間とかあっという間ですし。

 

とにもかくにも、東京での”お盆休み”は私も含め周りも特に意識することなく過ぎていった感があります。

 

田舎のお盆休み

これは予想できたことなのに想定外でした。田舎のお盆期間中は帰省の嵐で人口が一気に増えます。

 

とにかくすごい数の身内が集まります。今集落に住んでいるのはおじいちゃんおばあちゃんばかりですが、都会に出て行ったお子さんたちが各家庭に3,4人はいるんですよね。一人っ子なんていない。

 

その人たちが旦那や嫁や孫を連れて帰ってくるので一族だけですごい人数になるわけで、兄弟・いとこ・はとこが入り混じってそれはもう賑やかで楽しそうで。お盆期間中ガッツリ連泊するのでいつもは静かな集落が一変します。

 

お盆期間中は学童もお休みになり町をあげてのイベントもたくさん催されて帰省した人たちも同窓会代わりに参加して、その子供たちもワラワラいて・・。

 

何世代にもわたってそこが地元というのが田舎。息子も父親もおじいちゃんも同じ小学校卒業とか当たり前。そういう強いつながりがお盆休みには炸裂します。もう地元の絆がなんかすごすぎて正直入っていけません。

 

生まれて初めて、40代にして初めて、”お盆休み”ってそういうものなんだと認識しました。というか”身内のすごさ”を思い知らされたというか戸惑ったというか。

 

田舎ではお盆休みは実家に帰省するのが当たり前という認識で、会う人会う人に「お盆は実家に帰るんでしょう?」と必ず聞かれることにも少々疲れました。

 

とにかくそんな状態で町全体がざわついた感じで落ち着かなかったので、子供と二人で集落を脱出して前々から行きたかったところへプチ旅行してきました。ほんと、行ってよかった!それもまた今度記事にしたいと思います。

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             カニ捕獲。カニさんはキャッチアンドリリースで。

 

私の子供時代のお盆休み

私には祖父母は存在しないし、親戚付き合いも一切なかったのでお盆休みに身内で集まることは一度もありませんでした。

 

父も母も住んでいる場所が地元ではなかったので、地元特有の集まりに参加するわけでもなく、本当に家族だけで過ごすお盆休みしか知りません。

 

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しかも身内関係が色々複雑だったこともあり、お盆休みはおろかご先祖様のお墓参りをする習慣がうちにはなかったのです。

 

私にとっての子供時代のお盆休みは、遊びにも行けずに大嫌いな両親の顔色だけをうかがって生活しなければならない苦痛だけの休日でした。

 

母のお墓参り

これまたややこしい話ですが、母のお墓は地元(父が今住んでいるところ)にはなくて、遠く離れた父の本当の地元(私とは何の縁もゆかりもない)にあります。ちなみに父の別荘がある場所でもなく気軽に行けるような場所ではありません。

 

去年の七回忌までの法事はこの父の本当の地元でとり行われて、もちろん子供を連れて出席していましたが今年は行くのは難しそうです。

 

父とのその後

あれから父とは絶縁状態のまま。子供との約束も華麗にすっぽかしです。ほんとにまさかの事態で笑っちゃいます。

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今までかなりたくましく子供と二人で生きてきたのに、ここにきてザワついてしまったのは父との関係が原因でしょうね。もう少し涼しくなったらそのことも詳しく書こうと思います。

 

田舎のお盆休みに思うこと

今までに経験しないような状況だったのでアウェー感が否めずなんかびっくりしたのとザワついたのと。

ないものねだりは子供時代と結婚時代に散々し尽くして捨て置いたので、もうねだるものもありません。

子供と2人家族の身軽な今の生活は私にとってはベストです。ただ、今回は子供のことを思うとなんだかちょっとザワついてしまったのは正直なところ。それでも来年はもう5年生ですしね。私が勝手にザワついただけで当の子供は全然気にしていなさそうですし。

 

頭では分かっていたけれど、今回初めて肌で感じた”田舎は身内のつながりが強い”こと。こういう世界が当たり前にあることを身をもって知るいい機会だったのかもしれません。

 

身内のつながりが強いことはいいことばかりではなく、そのことでものすごく苦労している人も少なくないですしね。ザワついたおかげでいろんなことを吹っ切れつつあります。

 

今までどおり子供と二人の生活を大事にしていこうと思います。私の手から離れるのもあとわずか。その時間はあっという間。今のうちにめいっぱい楽しまないともったいない!ですからね。